ダブルネックギターとは
ダブルネックギターを所有されている方ってどれくらいいるのでしょうか…?
ダブルネックギターにも様々な種類がありますが、おそらく所有されている方の多くは、
①ジミー・ペイジ(Led Zeppelin)
②ドン・フェルダー(Eagles)
③スラッシュ(Guns N’ Roses)
などといっギタリストが好きな方ではないでしょうか。
上のお三方はGibson EDS-1275という、SGを2本ドッキングさせたような形状のギターを使用しています。
こちらのギター、どんな仕様になっているのかというと、
・上が12弦、下が6弦
・両ネックのテイルピースの間にあるセレクター:両ネック共用のPUセレクター(上に倒すとネックPU、真ん中で両PU、下に倒すとブリッジPU:通常のギブソン系ギターと同じ)
・6弦下のボディのホーン(カッタウェイのツノ)にあるセレクター12弦と6弦の切り替え:上に倒すと12弦出力、真ん中で両ネック出力、下に倒すと6弦出力
という独特のコントロールを持っています。
![ギブソン・カスタム、人気の高いスペックを再現した「GIBSON CUSTOM Mid 60's EDS-1275 Heritage Cherry VOS」 | 製品レビュー [GAKKIソムリエ | Jギター]](https://www.j-guitar.com/gakkisommelier/review/upload_images/eds1275-101.jpg)
↑ジミーペイジ仕様のEDS-1275
本家とコピーと
自分はこれまで3本のダブルネックを所有したことがあります。
まず1本目は。Gibson EDS-1275。本家です。
もともとライブでStairway to Heavenを弾くジミーペイジに憧れていたため購入しました。ただ、PUやヘッド、テールピースの形状がジミーペイジのモデルと異なっていたこと、あまりに重いことなどがあり、売却してしましました…
※上の写真と下の写真のテールピースの位置を比べてみてください。ジミーペイジモデルは、
①ブリッジとテールピースの間隔が大きい
②6弦側のPUがオープンタイプ
③12弦側がロングヘッド
という特徴があります。どうでもいいんですが、気になるんですよね(笑)

↑通常使用のEDS-1275
2本目。Orville by Gibson SGD-160
中古で発見、ネットで即購入。90年代のフジゲン製のモデルです。こちらは先代の本家よりも大分軽い。製造から年月が経っているせいもあるんでしょうかね。
こちらです。

PUやテールピースはジミーペイジ仕様ですが、ヘッドがロングではないです…がそこはまぁお許しを(笑)
市場では、中古品が15万円前後で販売されています。本家と比べると大分購入しやすいですね。国産ということもあり、品質や音に関しても本家に勝るとも劣らない出来です。
3本目。Greco SGW-1300
こちらはもう製造から40年近い年月が経ち年季が入っております。

こちらも年代的にフジゲン製?ハードケースは汎用品です。
オービルとの違いは、ギブソンのギターと同様にネックのバインディングをフレットに合わせて削っている点です。
オービルと比べるとやや12弦側ネックが弾きにくい。そこまでひどいわけではないのでそのままにしていますが、弦間がだいぶ狭い、ナットの調整で何とかなるかな。
使い道は色々ある
このギター、上記で述べた独特のコントロール回路の特性もあり、面白い使い方ができます。
①両ネック出力時より、単一ネック出力時の方が信号が強い
これが一番使える特徴だと思います。バッキング時は両ネック出力にしておき、ソロで単一ネック出力へ切り替えるとゲインが上がります。
ジミーペイジはライブでこの特性を巧みに使いStairway to Heavenを演奏しています。
最初は両ネック出力にし、さらにボリュームを絞り綺麗なクリーンサウンドで始め、途中徐々にボリュームを上げていき、ドラムが入るタイミングでセレクターを12弦のみの方に倒しソロ直前まで演奏します。
ソロに入るタイミングでセレクターを下に倒し6弦のみ出力にして粘りのあるサウンドを引き出します。
ソロが終わりバッキングに戻ると、再び12弦側に切り替えます。
②両ネック出力時は独特の音の広がりがある
両ネック出力時は上下のPU両方から信号がアウトプットされますのでミュートに気を使いますが、逆にギター自体の振動から生じる共振を生かして独特の雰囲気を出すこともできます。ライブでのStairway to Heavenの最初の部分やRain Songはこの特性をもうまく利用していると思われます。
ネック切り替えによる出力差は結構大きいです。
以下、自分のヘタクソ演奏ですが参考まで…
・オービル
・グレコ
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